たぶん…きっと…

ある日職場の上司を好きになってそれから転げ落ちていくかの様に出会い系で出会って…出会って…出会って…何処まで行くんだろう?

チューチュートレイン

『ご馳走様でした!』

その頃にはちゃんと目を見て話しが出来る様になっていました。


居酒屋は2階だったのでエレベーター使わないで階段で降りていきました。


『はい』って、手を出してきて

『階段危ないでしょー』って繋ぎました。


『ありがとう、お姉さんだから足元おぼつかないで転んじゃうねー』って私も繋ぎ返しました。


それがアキラ君のスイッチ入っちゃったのかな。


階段は螺旋階段になってて上からか下からか兎に角人が来ないと外からは見えません。


『ゴメン、酔っちゃった』

と、言ってチュー。

私からじゃ無いよ、言っておくけど。アキラ君カラダヨ!あざとい女じゃ無いよ!笑


あのね、このチュー忘れられないぐらい強烈だった!

アキラ君、今までチューした人の中で断トツ1番。


チューして離して目を見てまたチュー

この繰り返し。チューは上手いわ、カッコいいのに気取ってないし。直ぐに落ちちゃいました!


『ちょい、ちょい、電車無くなっちゃう!』

と言って、残念だけどチューはお終い。


駅に向かって歩いてて、駅に着いて

バイバーイ!って、だけど、初めて会ったのに離れるの寂しいなぁ〜みたいな事をたぶん言った気がするなー

そしたら、アキラくん一緒に私の最寄り駅まで電車に乗って着いて来ちゃった!

終電数本前で車内は数人だけだから

ココでもチュー。

ホント、シラフで乗っててこんな熟年馬鹿ップルが居たらドン引きダヨね。

出会い系の初めまして

初めての出会い系で初対面!


メールのやり取りでは写メの交換とかやり取りはしなかったのでそう言うものかと相手の流れに任せていました。


仮の名前をアキラ君にしよう。

アキラ君は3つ年下の車関係のお仕事をしている人でした。

ちゃんとお仕事している人が何となく良かったのでその点はクリアー◯でした。


アキラ君は電話も好きみたいで、私の仕事帰りとか

家に子供が居ない時間でお互いタイミングが合った時に電話してました。

まぁー声が良い!会ってないのに声だけで勝手にイケメンと妄想が膨らんでいました。


初めましては仕事帰りに駅前のチェーン店の居酒屋の個室でした。

すっごい緊張したの覚えています!


ところがアキラ君、仕事が終わらなくて

『ごめん!先に入って待っててくれる?◯◯で予約してあるから』と電話かかってきました。

苗字知っちゃった!

どのくらいかなぁ。30分くらいかなぁ。長かったのか短かったのか緊張して覚えてないわ笑笑


お店に誰か入ってくる度に

来たか?来たか?とドキドキしてました。

そしてとうとう初対面がやってきました!


『お先にお客様がお待ちです。こちらです。』

従業員の声が聞こえて

コンコンとノックするなと同時に

『ごめんねーー!』

と汗をハンカチで拭きながらアキラ君は入って来ました。


チラッとだけ顔見て、後は何だか恥ずかしくて下を向いていました。


席について対面なので

『初めまして、ほんっと最初から遅刻なんてホントにごめんね。第一印象悪いよね〜』

『ぜんぜん、大丈夫です』

中々顔を上げられないで下ばかり見たり

顔を恥ずかしくて手で隠しながらしていたら

『もっと、ちゃんと顔見せて。きのこちゃん、可愛い-じゃん!』

はいはい、取り敢えずの常套句でしょうが

お世辞でも嬉しかったです!


『下向いたらもっと飲ませちゃうヨ〜』

『可愛い顔、ちゃんと見せて』


たぶん…きっと…

アキラ君酔っていたんでしょう。


コース料理とかに設定していなかったので時間制限無かったから気が付いたら4時間以上お店に居ました!


けっこうアキラ君、飛ばしていて酔っていたなぁ。

そろそろ電車の時間も心配になってきたので

お店を出る事になりました。


会計は御馳走してもらおうなんて考えは更々無かったので、普通にお金払おうとしたらわたしがトイレに行ってる間に会計は済んでいました…


なんだこのスマートなカッコイイ流れ…

キュンと心臓が高鳴りました!


お金を払おうとしたら

『そんなかっこ悪い事させないでよー』と言って受け取ってはくれませんでした。

あー、なんだか慣れてる。カッコいい。

キュンキュンポイントは爆上がり↑

サイトの扉オープン!

上司との関係がもう私の中で終わりになり

寂しくなってしまった…

(勝手にフェードアウトしたんだけどね)


もっと、デートしたり、飲みに行ったりできたらなぁ〜と、欲が出てきてしまった。


仕事が休みで家でゴロゴロしていた時にふと朝の番組で出会い系の話をしていた。

出会い系=危ないサイトと勝手に脳内変換されていたので今まで全く興味も見向きもしませんでした。


でも、どうした事かスマホを握っているお手手は

『出会い系 サイト』って検索してました

まぁ、サッと出てくる出てくる…

出会い系サイトのランキングを見てひとつのサイトを扉を開けてしまった!


とりあえず登録しなきゃ見れないので、でも勝手に見たら後からものすごい金額が請求されたりして…とか思い込んでいました。

ま、そんな事は私が調べたサイトでは何一つありませんでした!


自分の簡単なプロフィールを打ち込んでものの数分で入力完了して運命のポチッ!

恐る恐るサイトを開いてみるとメッセージが来てる来てる!

私モテ期到来?おばちゃんなのに?って勘違いする程のメッセージの量でした。


気になる人のを覗いてプロフィール見てを繰り返し1人の人に返信してみました!

速攻返事が来ました!もうこのやり取りだけでその時は楽しかったなぁ〜


何日かやり取りしてメアド交換して

じゃあ、会いましょうか!という流れになりました。


人生初のサイトで出会うの始まり始まり〜